お遍路忘備録

お遍路で気がついた事、意外な事など

4番札所大日寺から高松へ

 羅漢で降りたが時間がなくなってきたので、#4大日寺へ長く歩くか、バス停のすぐ近くにある#5地蔵寺へ行くか、決断を迫られる。

 折角なので遠い方の大日寺へ行くことに。着いた時既に16時30分を過ぎていたので読経のみで済ませる。

 その後板野まで6キロ歩くのはしんどかったので、道すがらのバス停から「あむすたらんど」経由で板野までバスで。その後、また特急うずしおに乗り高松へ。

 2周目は、迷わないし、使える物は何でも使う体制が整ったことを実感する。1周目は日暮れの板野駅前でバス停の位置がわからず、うろうろしていたのと大違いだ。

 歩いていて気になったのは「めまとい」だ。小さなハエの仲間で、涙に含まれる栄養分が欲しくて、顔のまわりをちらほらと飛び回るのだが、大変うっとおしい。ミントの類いが、この虫を遠ざけるのに効果があるらしい。鞄の隅っこに入っていた古いミントガムを噛むと退散した。

 虫を追っ払いつつ歩きながら、2周目に思いをはせた。

 次はもっとローカルの民宿なんかにも泊まって、移動距離と移動時間の効率化を図ってみようかなと。一泊毎に宿が変わるのは、それはそれで面倒くさいけれど、始発電車に乗るのもなかなか大変だし。次は地蔵寺の近くにある旅館に泊まってみよう・・なんて考えていたら、コロナでお遍路さんが使う旅館も、かなり影響を受け、閉店が相次いでいるみたいだった。

 もともと高齢化や過疎の進む地域で、何かが背中を押せば、すぐにでも吹き飛んでしまうような状況だったのかもしれない。