お遍路忘備録

お遍路で気がついた事、意外な事など

今流行り?のLBGTQさんも

白峯寺根香寺で、ふと気にしてしまう人がいた。

ふさふさと量の多いロングヘアに、ファーのついたコートに、黒いミドルブーツをはいた少し厚化粧な清楚系の女子で、足が引っかかってしまいそいな内股歩きをしていた。

夕方の寺の石段を急ぎ足で登る彼女の足が立派だった。サッカーとか野球あたりの経験者かな。


私より数分遅れでお参りをされているらしく、根香寺の大師堂で私が立ち去る矢先に、お経を上げ始めた彼女の声は、若い男性の唸り声だった。


なかなか大変だなと思った。

どんなに真似ても、本物の女性になることは難しいのだ。メディアに出てる元男の子は、運が良くて見た目に恵まれてるだけで、見た目が普通の人は、やはり悪目立ちするだけなのだ。

彼女らが悪目立ちする原因の一つが、女性に対する固定観念だろう。

内股歩きとか、顔立ちに不釣り合いな少し濃過ぎる化粧とか、ちょっとヒラヒラし過ぎている服装とか、実現してる姿が普通一般の女性でなく、コスプレレベルだからだ。

実際の女性は、化粧もそんなにしない人の方が多いし、邪魔だからスカートなんて履かない人も多い。ユニクロばかりだとユニセックスないでたちだ。

それでも女性にみえるのは、声や肌の質感、丸みを帯びた身体のラインだとか、服やメイクではどうにも誤魔化せない根本的な違いで区別できるからだ。人間も生き物である以上、オスとメスは簡単に区別可能。

て言うと全く救いが無い感じもするが、似合わないもので無理に飾り立てずに、自分に似合う自分らしいスタイルでいれば、変に悪目立ちしないと思う。

まあ、コスプレでも本人が満足してるなら、周りがとやかく言う筋合いではない。それならもっと正々堂々胸張って、理想の女性像を表現したらいいような。もう、色々と新しい時代が始まっているわけだし、顔を伏せて逃げる事は無いと思う。


少なくとも、あの時会った若者は、化粧も服装も髪型ももう少しさっぱりした方が可愛らしくなるだろなと思う。