この日は昼過ぎまで雨が降り、北風も強く吹いていた。
雲辺寺の辺りは、霧で煙っていて、ロープウェイのゴンドラの中も、少しの間、霧が充満して雲の中にいるのが実感できた。
ロープウェイの山頂駅から寺へ向かう途中には、五百羅漢像があり涅槃仏を守っているのだが、霧がかかって辺りが薄暗いため、石像が群衆に見えなくもなく、中国の兵馬俑をもっとリアルにしたらこんな感じという妖しさだった。
石像が今にも動き出しそうな感じで、ドラクエに出てくる動く石像も連想した。
お参りを終えると霧が少しはれてきて、行きの妖しさは無くなっていた。
本当にあの瞬間だけだったんだな。